News

ニュース

最新の導入事例や取り組みをご紹介します。

シンラドームでQuadratura

2008.08.12

シンラドームの一般公開を間近にひかえ、現場は佳境に入っております。あまりにも多くの先進的な試みを詰め込んだこのプロジェクト、なんとか成功させるべく奮闘する毎日です。

上の写真は、シンラドームで銀河衝突シミュレーションが動いたのを喜ぶ現場の様子。ドーム横に併設されたスーパーコンピューターMDMにより、リアルタイムに衝突する銀河の様子がドーム内に立体的に浮かび上がります。スパコン直結のドームシアターはもちろん世界初の試みでしょう。

なにやらたくさん偉い人が来るらしいオープニングの式典に向けて仕込みをしているわけですが、従来の方法論でドーム映像を作っていくのはとにかく大変。すでに作ったドーム映像のショートクリップを適当な尺でカットしてフェードで前後の映像とつなげる。これだけの作業にも、超高解像度のファイルを取り回し、編集し、エンコードし、スライスして上映用PCに分散配置。立体ドームですから通常のドームの2倍の時間がかかるわけで、これだけの作業に数台のPCを丸一日占有します。これで試写してみて、「いや、もうちょっと短くしてみようか…」。やってられるかっ!

ということで、まぁ手堅いし…と思っていた従来の方法論をやめて、新開発のQuadraturaによるリアルタイム映像出力でやってみることに。これが。ヤバイヤバイ、Quadraturaマジヤバイ。いくつものドーム映像をその場でホイホイとクロスフェードで切り替えちゃうし、3Dソフトで散々悩んでいた映像や文字の配置もその場でサクサクできちゃいます。と言うか、本番中に会場のノリを見てライブでやったら良いんじゃないかと思うくらい。なんなのでしょうこの差は。自分で作っていながらあきれるほど画期的です。

シンラドームがオープンしてからも、ライブショウやドーム番組作りで活躍していくQuadraturaですが、興味のある方にはじっくりデモできる機会を設けるつもりです。ドーム映像に携わった経験が長い人ほど感じることでしょう。高度に発達したドーム映像技術は、魔法と区別がつかない。